古巣。

今朝、別件の仕事でお付き合いのある会社にお伺いし、
社長から「前の職場に戻れないの?」と聞かれた。
正直ドキッとした。
過去に収益が無く、金策に走ったときも、
仕事が取れなかったときにも、何度か思った。

いずれはあいさつ行っておかないとなぁ・・・と思ってはいたけれど、引き留めてくれたのに振り払って出てきた職場だからどの面下げて行けばいいか解らず、退職以来行っていませんでした。

ふと「みんなどうしているかな?」
考えるとなんだか行きたくなってきた。

学生からそのまま会社へそして9年間。このまま居るならばいつまでも居られるけど、このままで良いのか俺。と思って会社を出てみた。

久々に向かってみると不思議と足取りが軽い。
近くの業務用食材の店にあった安売りのジュースを1ダースほど買って、
慣れた駐車場に車を止め、慣れた戸を開けて入ってみる。

「なにもかもなつかしい」
ヤマトの沖田艦長ではないがそんな気分だ。

さっそく「元気にしていたか」「痩せたな?」「おお!ひさしぶり」と言われる。皆笑顔だ。下版日で忙しいさなかなのに。

そして自分が受け持っていた制作部門に。
まだ自分の席があることに驚き。そして書類も辞めたときのまま。
時間が止まっているようだった。

九ヶ月、それだけ自分にとって辞めてからの期間は濃いものだった。
沢山の人と出会い、共に楽しみ、これからもお付き合いしたい人が増えた。
なので多くの時間を経過したように思う。
それでも変わらない職場に感動すら覚えた。
何点か技術的な問題が発生していたので後日またお話しに行くことに。

先の社長にも、マイミクの皆さんにも感謝です。
私のような会社辞めて商売興すわけでもなくのんべんくらりとパソコン屋のまねごとをしてみたと思ったら一瞬だけサラリーマンになるようなそんなデタラメな奴を心配してくれる人が俺には居るんだなぁ。
俺って幸せだなあと思いました。

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