本日の患者さんはiBookG4(model A1133)です。
PowerPC-G4 1.33Ghz
AirMacExtremeカード内蔵
オンボード512MBメモリー
60GBHDD
のゴージャスモデルです。
そしてUSキーボード。COOOOL!
このCOOOLなiBookが起動に失敗したり使用中にカーネルパニックを起こしたり、再起動するとOpenFirmwareに入るなど山盛りのトラブル。
まずパームレストに手を置くとカーネルパニック。
接触不良の疑い・・・。
早速開腹・・・
ここまでたどり着くにもかなり苦労しましたw
ここで発見したのはロジックボードを囲っている金属シールドに「微妙に」接触している金属片。本来はボディーアースを取る意味だが、回路を読むと落とすことで不安定になりそうだったのであえて完全にシールして絶縁。
→これでパームレストに手を置くだけでカーネルパニックは解消。
しかし、EtherNetを繋ぐだけで再発。
ネットワークポートの近くに接触不良がある模様。
キーボード部分をオープン。電源スイッチ、トラックパッド、スピーカーへ繋がる線を断線しないように外す。
そしてシールド板(10本ほどのねじで留まっている)を外すとヒートシンクやヒートパイプが見えてくる。そしてそのヒートシンクの横にあるのがAirMacExpressの基盤。
正直な話、熱くなるところに高周波パーツを置く設計は間違っていると思う。
文句を言ってもしょうがない。そのAirMacを押さえているプラスチックのバーをとるそしてAirMac自体をはずしてチェック。特に熱でやられているわけではなさそうだ。一応接点に接点復活剤を塗布。
ここまでで昨日の10時から今日の朝の4時。
休む。
今朝、気づいたのがAirMacを押さえていたプラスチックのバー。構造的には基盤のたわみがあってもAirMacが外れないように押さえるモノだが、ちょっと浮いて意味がなかった。接触部分にテープを重ね張りして厚みを出し再固定。こんどはバッチリ押さえている。
なぜこの熱くなる部分にプラスチックのパーツで押さえ込むことを考えたのか・・・おそらくは高周波パーツなので金属の押さえ具は無線の特性を悪くするからだと思うが。
現在DVDを再生させて連続動作テスト中。
Ethernetを差してもパニックは起きない。
これで安定動作してくれればいいのだが。
お客様にも一週間使っていただいてから直ったか判断していただこうと思う。